FXとレンジ相場


FXは2つの異なる通貨を売買し、為替相場の値動きを利用して、その差益を求めていく投資取引になりますが、この相場の値の動きは、刻々と変化し続けています。
相場の値動きには、利益を出しやすい動きの流れと、そうでない流れとが存在します。

一番分かりやすく利益を出しやすいのは、相場の流れ、トレンドが明らかに一定の方向に動いている場合になります。
先の動きが読みやすく、かつ適度に値に変動があるために、とても投資しやすく利益も生み出しやすいのです。
こうしたものとは別に、とても利益が出しにくく、値動きも読めないトレンドというものもあります。
これは、レンジ相場やボックス相場と呼ばれるもので、値動きが常に一定の範囲内を上下に動いていく状態を指します。
相場の値動きを時系列にグラフにしたチャート図などでは、おおよそ定まった範囲を波線を書くようにして上下しているために、一見だけするととても簡単に利益を掴めそうに感じるのですが、実際はこの波の動きがとても弱く、不定間隔で上下に動くのでタイミングがつかめないのです。
このレンジ相場で実際に投資を行うと、買ったとたんに値下がりし、売った途端に値上がりし、ということが往々にしておこります。
相場の動きがはっきりと見えるので、ついつい手を出したくないってしまい、手を出してしまうと、その実体はなかなか掴めず、結果として中途半端な売買を繰り返してしまい、損失を被ってしまうことも多くあります。このような相場に嵌まってしまうと、積み上げた利益や手持ちの資金がどんどんと無くなっていってしまいます。

また、レンジ相場では比較的に値動きが安定するために、トレンドが明らかに進んでいる時よりも、利益を得られる幅が狭くなっていきます。
つまり、たとえうまく利益を取り込めたとしても、その苦労の割に見合うものではない場合も多いのです。
レンジ相場になると、投資家たちも皆慎重になり様子見をするために、こうした売買の規模が小さくなります。すると、値動きはさらに弱く不安定になっていくのです。
投資を行えないこともないのですが、不安定な値動きに対する予測をつねに行いながら、その動向に機敏に反応する集中力が必要になり、上級者の投資テクニックが求められます。
また、そうして投資を行ったとしても、得られる利益は薄いという事も考慮しなっくてはいけません。
こうしたレンジ相場に遭遇した場合は、心を強く持って、投資を控えるのが一番の得策と言えます。
相場のこうした細かい動きを追うことも大切ですが、利益を積み重ねていくには、長期的な視野も必要になります。
多くの熟練投資家は、レンジ相場に突入した時点で投資を取りやめ、次の分かりやすい相場の流れが巡るまで、しっかりと市場を観察しています。このように、状況によっては投資を行わないという選択をすることも、FXで利益を掴む手段の一つになるのです。